ライフネット生命 定期育成採用

生命保険業界のこれから

100歳まで生きるなら、どう生きたい?

「2007年に日本で生まれた子どもの半数は、107歳まで生きる」。海外のある研究での推計※1です。「人生100年時代」という言葉を耳にする機会も増えました。「健康で長生きしたい」。そう願うのは自然なことです。それを裏付けるかのように、「健康維持・増進のための商品・サービス」への投資は増加傾向にあります※2。世の中が変われば、人のニーズも変わる。これからの時代、生命保険会社に求められるものは何でしょうか。変化し続けるニーズに応えるだけでなく、世の中が求めるものを想像して、新しい顧客価値を提供する。生命保険業界は今、大きな変革の時を迎えています。

※1 1 Human Mortality Database, U.C. Berkeley(USA) and Max Planck Institute for Demographic Research(Germany) ※2「高齢化社会における健康ビジネスポテンシャル調査」 2015年4月 経済産業省 商務情報政策局ヘルスケア産業課

「保険×テクノロジー」が生み出す新しい保険。

新しいテクノロジーには既存の業界のありかたを変えていく力があります。送金や金融資産管理もスマートフォンで簡単にできるようになりました。少し前には、夢のまた夢だった話です。
高機能で軽量なデバイス、大容量伝送が可能なネットワーク網、多方面で進むビッグデータやAIの活用…。新しいテクノロジーが、世の中を、金融業界を劇的に変えています。生命保険業界も例外ではありません。
たとえば、海外では「P2P(ピア・トゥー・ピア)保険」という新しい保険の形が生まれています。システムの力を借りて、保険の加入者同士で保険をシェアするのがP2P保険。保険請求の実績をもとに保険料が決まるため、顧客は保険料を安く抑えることができ、加入者同士で不正行為の抑止を自発的に行うことになるため不正な請求が減ると考えられています。
日本でも、「保険×テクノロジー」の新しい動きはすでに始まっています。例えば、SNS企業や携帯電話会社といった通信プラットフォーム企業と保険会社がタッグを組み、スマートフォンで気軽に保険を検討できる環境を作っています。

「決断の瞬間」がデータ化される。

「サブスクリプション」という言葉を聞いたことがありますか?定額制でモノやサービスを利用できるビジネスモデルで、ソフトウェア、音楽、服飾、自動車と多くの業界に浸透しています。サブスクリプション型のビジネスでは、長期間にわたって顧客との関係を築けるので、さまざまな顧客データを蓄積できるという特徴があります。
生命保険も数十年単位でお客さまの人生に関わり続ける商品であり、サブスクリプション型ビジネスの先駆けと言えるかもしれません。
就職、結婚、出産、住宅の購入、子どもの進学という、大切なライフイベントで、ひとは生命保険を考えます。生命保険会社には、「人生の決断の瞬間」という価値あるデータが、長期にわたって蓄積されていきます。このような情報をデータ化・分析し、今はまだ埋もれている可能性をどうやって見出すか。人生100年時代にあった新しい生命保険の価値を提供する、それはそう遠い未来のことではなさそうです。

広がる、可能性。

ライフイベントの情報は、生命保険会社の可能性を広げます。生命保険会社は、単にリスクに備えるだけではなく、豊かな人生の支えになるようなサービスも提供できるようになるかもしれません。一歩進んでいるのが中国。ある保険会社では、保険だけでなく、資産運用のアドバイスや医師によるオンライン健康相談、住宅売買など、テクノロジーを駆使して、人生に関わる幅広いサービスを提供しています。
生命保険会社が提供しているサービスのユーザビリティもさらに洗練されていくはずです。株式投資や銀行口座の管理、商品の比較検討や購入、友人とのコミュニケーションやSNSでの投稿など…。今や日常生活の多くが営まれるプラットフォームの中心はスマートフォンです。その進化のスピードは速く、より便利に、より快適に、よりスムーズに。生命保険会社もこの進化に適応していかなければなりません。日々多くのアプリケーションが生まれ、改善されています。それを目の当たりにしているお客さまは、生命保険会社のサービスだけを例外と思ってはくれないでしょう。

変革の時代に、どんな可能性を見出すか。

2018年度の日本の生命保険の市場規模は約33.9兆円※。世界トップクラスの市場規模です。国内のほかの産業と比べてもインパクトのある規模を持つ業界が、大きく変わろうとしています。変化の時はチャンスの時。しかし、生命保険業は、内閣総理大臣の認可を受けなければ行うことができません。ライフネット生命が「戦後初」の独立系生命保険会社として生まれたことからも、参入障壁の高さが伝わるのではないでしょうか。市場規模に対してプレイヤーの数は限られる。それが生命保険業界の現状です。
ライフネット生命はインターネットを主な販売チャネルとするオンライン生保。オンラインだからこそ得られるデータを活用して、大学の研究室と産学連携で生命保険契約者の行動予測モデルの研究・開発をはじめたり、複数部門にまたがる社内有志によるディープラーニングの勉強会が広がりをみせたりと、新たな取り組みが広がっています。これまでも業界の常識にとらわれない手法で勝負してきたライフネット生命。私たちが、次の時代の当たり前をつくります。

※一般社団法人生命保険協会「生命保険事業概況 年次統計」(2018年度)