ライフネット生命は「30歳未満の既卒者」を新卒採用の対象としています。まわり道を辿りながら人生について考え、自分なりの決断をしてきた人たちの、その人らしい、個性的な経験や思考に期待しているからです。
ここでご紹介する27歳の新人、石井も、間違いなくそんなひとりです。
小学生くらいまでは体が弱く、友達と外で遊ぶよりも図書館で本を読んでいることのほうが多い子供でした。それがコンプレックスで、中学ではバスケ、高校でラグビーと、思いっきり体育会系に。勉強も比較的得意でしたが、テストで点を取るための勉強よりも、「これはなんでこうなっているの?」という原理や仕組みを知ることに興味を持っていました。そういう意味で数学や理科が好きだったので、大学も迷わず理系。昔から変わらないのは、色々なものに興味を持つことですね。好奇心だけは人一倍強い気がします。
大学では化学工学を専攻し、工場などのプラント設計を研究していました。とはいえ、真面目に勉強していたとは言い難いです…。アメフトを始めて練習・試合・飲み会に明け暮れていたので、留年しない程度に、テスト前日に徹夜するような状態。大学院に進んでからは、経営にも興味を持ち始めました。専門外の授業にこっそり潜り込んだりもしていました。目の前の学問だけじゃなくて、いろんな世界を見たかったんです。一部分を担うエンジニアより、それも含んだ全体像を見られる経営のほうが面白いのかも、なんてことを考えたりしていました。
ルノー財団の奨学生として、フランスに留学することにしました。普通ならば学問を極めたい人が選ぶ道だと思うのですが、僕の場合は正直なところ、真逆です。とにかく世界を広く知りたい、という気持ちでしたね。海外がどんな場所で、そこに住む人たちはどんな価値観で生きているのか、社会人になる前に見ておきたかった。卒業が2年遅れてしまうことに一瞬迷いましたが、社会人の先輩たちが「学生時代の数年間なんて、社会人になってからいくらでも取り戻せる」と言ってくれたので、やりたいことはできるときにやっておこう、と思いました。
理系の大学でフランス語ができる人は少ないので、枠が空いていたフランス留学を選びました。一応、かなり勉強して、試験に受かって派遣されたのですが、現地での仲間はフランス人に加えてコートジボワール、カメルーン、チュニジアといったフランス語圏のアフリカ人たちがほとんど。僕のフランス語は圧倒的にダメダメでしたが、研究の内容で頭一つ抜けるくらい努力していたので、みんなに認めてもらうことができました。まあ、それだけじゃなくて、ノリも良かったし、お酒もたくさん飲むし、そういうところで可愛がってもらっていたような気もしますが。
ライフネットのことは、創業当初から知っていました。留学前にたまたま岩瀬副社長のブログを読んで、明快なビジョンに激しく共感したんです。保険や金融には一切興味がなかったのですが、この会社はいいな、と思っていました。留学して日本の良さを再認識したこともあり、この国のプレゼンスを上げるような仕事をしたいと感じるようになりました。そのためには社会システムの歪みを見定め、それを解消することが必要。ライフネットはまさにそういったスタンスをもって、生命保険のシステムを根底から、本気で変えようとしている会社です。
ライフネットから内定をもらって嬉しかった一方で、留学中の成果が認められて「フランスの原子力庁で働かないか」という誘いも受けていました。これには相当迷いましたが、ある日岩瀬さんに誘われてラーメン屋へ行き、そこでこんなことを言われたんです。「研究は、研究が何より大好きな人に任せておけばいいんじゃない?巨大な組織で何百人もいる新人のひとりになるより、うちみたいな会社で、3人しかいない新人のひとりの方が、キミにとっては面白いでしょ。」…もともと組織に埋もれるのが嫌だった僕には、その言葉が最後の決め手になりましたね。
僕は別に「人と違った生き方をしたい」と思っているわけじゃなくて、他人の意見を無批判に受け入れるのが嫌なだけ。それはなぜかというと、もともと自分が周りの影響を受けやすい人間だと自覚しているからなんです。まわりに流されて生きていたら、きっと後悔すると思う。社会通念に縛られて、「なんとなく」で限界を作ってしまうのはもったいない。すぐ就職したい人はすればいいけど、気になること、やりたいことがあるなら、どんどんまわり道すればいいと思うし、そんな価値観を受け入れてくれる会社こそ、本当に自分に合った会社なんだと思います。
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