転職という人生の岐路に立ち、日々自分自身と向き合っている皆さんへ。
仕事について、人生について、社長の出口が思うところを率直にお伝えします。
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| 「ワークライフバランスが取れない」と悩む人が増えているでしょう。仕事はやりがいがあり充実していても、毎晩家族で食事できなかったらワークライフバランスが狂っていることになるのか。そんなに機械的に捉えることないじゃないか、と僕は思います。自分も家族も元気で楽しく、満足して生活を送ることができれば、それはバランスがとれているということ。夫婦や家族のありようによって決めたらいいんですよ。「ウィークデーは仕事優先だけれど、週末は仕事を全部忘れて家族で過ごす」とか、「夏と冬は1週間休みを取って、必ず海外に行く」とかね、それぞれの趣味や人生観をみつめて、柔軟に考えることですね。 | ![]() |
人間の子どもは、少なくとも生まれて10年くらいは、子育てにとても手間がかかります。ですから「子どもが小さい間は残業をしません」という働き方もライフネット生命ではOK。それでハンディがつくことも一切ない。男性も育児休暇を取りますよ。「ネットを販売経路に保険料を半分にし、安心して赤ちゃんを産んでもらおう」というのが起業の動機ですから、そういう会社を作るのは当然ですね。70名の社員たちに、事業開始から3年間で12人の子どもが生まれていますよ。
これは、あるインターン生から言われた言葉です。彼は、僕や岩瀬(副社長)の本を読んで来てくれたんですが、仕事をしてみると、僕や岩瀬の影がものすごく薄いと(笑)ライフネット生命の業務をリードしているのは、女性社員たちが多いですよ。僕は基本的に「男女差というものはない」と思っているけれど、長年仕事をしてきて「女性は優秀だな」と感じる場面が多かったのは事実です。これだけ多くの女性が働いている日本の生命保険業界で、女性の常勤取締役がいる生命保険会社はライフネット生命だけです。(※)マーケティング、営業、お客様との接点であるコンタクトセンター、保険の引き受けから支払いまで、我々の業務の要となる部分でたくさんの女性が活躍してくれています。
※2011年6月現在
大手の保険会社には何万人も社員がいます。社員70名の会社が同じ土俵で戦うには、70名全員が元気で明るく楽しく働いて、いいアイディアを出さなければやっていけません。それにはよく遊びよく学ぶに尽きる気がします。たくさん寝て、たくさん食べて、たくさん遊ぶことですね。「ライフネット生命はベンチャーだから、社員は皆、理想に燃えて仕事漬けの毎日を送ってるんじゃないか」と思う人もいるようなのですが、じっと机に向かってマニフェストを眺めていたって、元気なんか出ないですよ。だから70名の会社に運動部が8つ(ランニング、水泳、ウォーキング、フットサル、ウィンタースポーツ、ゴルフ、ヨガ、自転車)あって、9つめ(登山)ができようとしている。文化部は無数にありますよ。自発的にどんどん発足していく。ほとんどの人間が年に1度は長期休暇を取って、海外に行きますし。
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僕自身が旅と読書に目がない。世界50ヵ国、1000都市以上をこれまでに訪れていますし、活字中毒で地下鉄に座ったとたんに本を開き週に1度か2度は乗り過ごしをしてしまう(笑)。だから世界の人、昔の人と話をした量は、普通の経営者よりもすこし多いのではないかと思います。僕は人類の歴史に照らし合わせて考えることを「タテ思考」、世界の人々のさまざまな状況と照らし合わせて考えることを「ヨコ思考」と呼んでいるのですがタテ・ヨコに思考を広げるほど、正しく素速い判断が可能になる。楽しくなければいい仕事などできないということも分かってくるわけです。 |
もし皆さんが選んだ恋人に、両親が反対したらどうしますか?自分の意志を貫くという人が多いのではないですか?「同じことを仕事でもやってください」と僕は社員たちに言っているんです。会社の仕組みとか社会常識は捨てて、自分の頭で考え、これがいいと思ったことを実行すればいいんですよ。僕はずっとそういう風に仕事をしてきたつもりです。もちろん、思い通りやろうとすれば軋轢はあります。でも、どちらが面白いと思うかはその人の人生観ですからね。思った通りやった結果が、失敗でもいいんです。最初の恋人から、うまくつきあえた訳ではないでしょう?何回か痛い目に遭えば、少しずつでも賢くなっていく。仕事も同じじゃないですか。
最後に。会社にはマニフェストも就業規則もありますね。この金額を使う時にはここまでの決裁が必要、といったこともすべて決まっているでしょう。でもたとえば家庭において、夫婦の片方が「ちょっとお金を使いたい」となった時にはどうしますか(笑)。どこにもルールは書いてないですね。夫婦に限らず、親との関係も、子育てもプライベートな生活はルールのないジャングルとも言える。そこで学ぶことはビジネスで学ぶこと以上だし、必ずビジネスで役に立ちます。しっかりと取り組むことで、ビジネスパーソンとしても成長できると思いますよ。














